2023.06.28EVENT「PSYCHO-FES 10th ANNIVERSARY」イベントレポート公開!

2022年10月に10周年プロジェクトが始動したオリジナルTVアニメーション作品『PSYCHO-PASS サイコパス』。
これを記念したイベント『PSYCHO-FES 10th ANNIVERSARY』が6月17日、東京ガーデンシアターにて開催された。



テレビシリーズ第1期の放送開始から10年を経て、今年5月には最新作『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』も公開され、現在もヒットを続けている『PSYCHO-PASS サイコパス』。今回のイベントには関智一(狡噛慎也役)、花澤香菜(常守朱役)、野島健児(宜野座伸元役)、伊藤静(六合塚弥生役)、沢城みゆき(唐之杜志恩役)、佐倉綾音(霜月美佳役)、東地宏樹(須郷徹平役)、石田彰(縢秀星役)、櫻井孝宏(槙島聖護役)といった歴代のキャストが登壇したほか、凛として時雨、EGOIST、Who-ya Extended、Cö shu Nieという『PSYCHO-PASS サイコパス』ファンにはお馴染みのアーティストたちが一堂に会し、昼夜の2回公演を盛大に盛り上げた。

会場内はイベントスタート前から『PSYCHO-PASS サイコパス』色に染め上げられており、場内アナウンスや会場内を警備するドミネーターを手にした執行官の姿に歓喜したファンも多かったことだろう。ステージ上のスクリーンにて観客の犯罪係数が測定される場面では、映し出された来場者がシビュラシステムの判定に一喜一憂する姿も見受けられたほか、犯罪係数が規定値をオーバーし執行対象となってしまう者も現れるなど、ファンならば思わず興奮してしまう演出も多数用意されていた。

そして、いよいよイベントがスタート。「PSYCHO-PASS サイコパス」10周年記念PVに続いて、まずステージに登場したのはCö shu Nie。『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』のエンディング・テーマ「red strand」からライブを開始すると、変拍子を交えた独特なバンドアンサンブルで会場を一瞬にして独自の色へと一変させる。続くテレビシリーズ第3期エンディング・テーマ「bullet」でもアニメの名場面を背に、中村未来(Vo,G)の繊細かつ伸びやかな歌声とスリリングな演奏が展開されていき、客席からはCö shu Nieへ向けて惜しみない拍手と声援が送られた。



2組目に登場したのはEGOIST。艶やかな衣装をまとった「楪いのり」の姿がスクリーンに映し出されると、そのままテレビシリーズ第1期の前期エンディング・テーマとしてお馴染みの「名前のない怪物」で、オーディエンスをバーチャルな世界へと誘う。EGOISTならではの世界観は、続くテレビシリーズ第2期エンディング・テーマ「Fallen」でも見事な形で展開され、観客はヘヴィなビートとchellyの心地よい歌声を存分に堪能した。



Cö shu Nie、EGOISTのライブパートが終了すると、ステージにはいよいよキャスト陣が勢揃い。昼公演では久しぶりの有観客イベントということもあってか、それぞれ若干緊張した様子も伺わせたが、夜公演ではかなりリラックスモードで、楽屋での話題を交えるなどしてファンを大いに楽しませてくれた。また、この日は2015年7月に恵比寿で開催された『朗読劇 PSYCHO-PASS サイコパス –ALL STAR REALACT-』以来のリアルイベントということもあり、登壇キャストによる朗読劇も用意。今回のために新たに書き下ろされたシナリオだと告げられると、客席から盛大な拍手が沸き起こった。

キャストの和気藹々としたトークで場が和らいだあとは、Who-ya Extendedのライブパートへと移行。ボーカルのWho-yaを中心に、サポートメンバー2名を携えた編成でテレビシリーズ第3期オープニング・テーマ「Q-vism」、『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』主題歌「Synthetic Sympathy」とデジタルロック色の強い2曲を熱演。アニメのオープニング映像などを背に、緊張感あふれるサウンド&ステージングで観る者を大いに楽しませた。



その後、キャスト陣がステージ上に再登場すると、いよいよ朗読劇に突入する。拘留から解放された常守を狡噛が迎えにくる、『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』ラストシーン以降が描かれたこのシナリオでは、各キャラクターたちの個性が際立つ回想シーンを交えながら進行。そのやりとりやセリフの一つひとつに対して、時には涙を禁じ得ない場面も含まれていたが、エンディングのオチに対しては客席から笑いが起こるなど、非常に充実度の高いひとときを堪能することができた。



朗読劇の余韻を引きずりつつ、イベントは新たなライブパートへ移行。新たな衣装を着用した「楪いのり」がスクリーンに姿を現すと、再びEGOISTのステージがスタートする。テレビシリーズ第1期の後期エンディング・テーマ「All Alone With You」で会場を感動的な空気で包み込むと、『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』のエンディング・テーマ「当事者」で最高潮を迎え、自身のライブパートを全うした。



イベントもいよいよ佳境へ。関と花澤のトークパートでは、昼公演に塩谷直義監督、夜公演には日髙のり子(ドミネーター役)からのメッセージを紹介。前者からは関と花澤への質問、後者からはドミネーターのアフレコ時エピソードなどが明かされ、場を大いに盛り上げた。

『PSYCHO-FES 10th ANNIVERSARY』最終ブロックは、『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズには欠かせないアーティストの1組である、凛として時雨のライブパート。テレビシリーズ第1期の前期オープニング・テーマ「abnormalize」でスタートしたステージは、ピエール中野(Dr)が叩き出すヘヴィなビートやこのバンドならではのカオティックでエモーショナルなバンドアンサンブル、TK(Vo, G)と345(Vo, B)の繊細さとヒステリックさが同居するボーカルワークで唯一無二の世界観が展開されていく。その後もテレビシリーズ第2期オープニング・テーマ「Enigmatic Feeling」、『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』主題歌「Who What Who What」と、ファンにはお馴染みのナンバーを次々と拾う。ノイジーなサウンドながらも胸に訴えかけるような歌と演奏を前に、観客は熱い声援を送り続け、ラストナンバーである『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』の主題歌「アレキシサイミアスペア」で会場は興奮のるつぼと化し、クライマックスを迎えた。



すべての演目を終えると、ステージには改めてキャスト陣が登壇。それぞれファンへ向けて感謝の言葉と、『PSYCHO-PASS サイコパス』に対する深い愛情を口にし、最後に関が「どこかで監督が聞いているかもしれないので、みんなで続編をお願いしましょう」、花澤が「20代、30代の朱ちゃんを演じて、40代の朱ちゃんも演じられたらいいな」と続編制作を熱望してイベントを締め括った。

文/西廣智一
Photo/河本悠貴

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